ココロを自由にするブログ ~自信を育て、しなやかな自分を創る~

不安に振り回されず、自由に生きる。3度の休職を乗り越えた筆者が考える、心の自由を手に入れ、幸せな人生を歩むための、考え方と行動のヒント集。

「自分には人一倍細く見えている世界」が人生をより豊かにする

 「仕事がつまらない」と感じる要因は、分解してみる実に色々なものがあります。

中でも「そもそも仕事内容に興味が持てない」というのは大きな要因でしょう。
自動車に全く興味のない人が自動車の営業職に就いたら、入り口の部分でかなり辛いと思います。

僕も社会人最初のキャリアは全く興味の持てない「法律」と「半導体」の世界からスタートし、それは辛いものがありました。


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自分が興味を持っていることに気づく

逆に言うと、「自分が興味を持っていること」というのは、自然と周囲の人より詳しくなります。自然とその世界が細かく、深く見えています。

自動車で言えば、車好きの人は車に興味のない人よりも車の構造、仕組み、メーカー、車種、グレード、価格……あらゆる知識が自然と身につき、「自動車」を構成する世界が細かく見えているはずです。

「どれだけその世界が細く見えているか」は、「どれだけ自分がその世界に興味を持っているか」に比例します。

では、自分に人一倍細かく見えている世界は何でしょうか?
「自分に人一倍細かく見えている世界」は人によって全く違うはず。同じ仕事をしていても、その仕事のどの部分に詳しくなるかは人によって違います。
他人との比較ではなく、自分自身の感覚を観察して見つけたいところです。

ちなみに僕の場合、こんな世界が細く見えています。
・人の気持ちや心理
・言葉のニュアンスや温度
・樹木や草花の種類
・複雑な情報(人の頭の中から社会問題など広く)の整理・分析
・自動車の車種、スペック
・カフェ

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「興味」と「仕事」との関係

ただ、自分に細かく見えている世界が、そのまま仕事になるとは限りません。
そういう世界が見つかっても、趣味にとどめておいたほうが幸せなケースもあります。

現に僕の「細かく見えている世界」の半分以上は、今の仕事に直接生かされてはいません。

それでも、「自分がその世界に興味がある」ということは確実です。
ということは、どんな形であれその世界に触れる時間を増やしていくことで、生きている時間はより豊かになるはずです。


自動車の例で言えば、車に関係する仕事に就かなかったとしても、趣味として色々な車に乗ったり、車を好きにカスタマイズすることで「楽しい」と感じる時間は増えるでしょう。

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本物の興味と偽物の興味

(ここから先は、僕の私見であり持論ですが)
一つだけ頭に留めておきたいのは、「自分が興味を持っていること」の中には、偽物も紛れているということです。

「偽物の興味」は、自分が不安や苦しみから脱するために、いわばマイナスの心理状態からプラスマイナスゼロの心理状態になるために興味を持っていることです。

それに対して、「本物の興味」は、自分が楽しいと感じ、より人生が彩り豊かになるような❝ワクワク❞に包まれた興味です。
「本物の興味」を辿って行動していくと、不安のない、プラスマイナスゼロの心理状態から、「楽しい」「嬉しい」「充実している」などのプラスの心理状態になることができます。

「偽物の興味」の具体例を挙げてみます。
たとえば、人間の内面や心理に興味を持っている人がいるとします。
その人は色々な人の深い悩みを聞き、その相談に乗って力になることに充実感を感じるとします。

ではなぜその人は人間の心理に興味があるのか?
それを探っていくと、「自分自身が内面的な問題で苦しんできた。そこから自分自身が抜け出したい。救われたい。」という気持ちが根底にある場合があります。

自分自身が心理的に救われたいのに、同じ分野で人を救おうとする。
本当は自分がやってほしいことを、人にやってしまう。
こうした反動形成的な行動で自分自身が満たされるのは難しいです。
最終的には「自分が救われるために、人を救おうとする」という状態が生まれ、相手に特定の反応を期待したりして、お互いに傷つく結果になる場合があります。

実際に僕は、カウンセラー志望の人や一部のカウンセラーでこういう人に会ったことがあります。
そして何を隠そう僕自身も、このような心理構造で人の内面に向き合う仕事を選び、「転職に出会えていない自分」を救うために人の仕事選びに関わる仕事に就きました。

どんな動機であれ、行動を起こすエネルギーが湧くのは素晴らしいことだと思います。
ですが、「最終的に自分自身は満たされるのか?」という観点で考えると、偽物の興味の先にそれは手に入らないような気がしてなりません。

このことに気づくのに、僕は5年の歳月が必要でした。
ここで書いていることは、正しいかもしれないし間違っているかもしれません。

ですがもし正しいとしても、僕は身近な人が「偽物の興味」を原動力に人生を歩もうとしているのを見ても止めることはしないと思います。

僕がここに書いたのはあくまで「自分なりの答え」に過ぎないし、仮に相手にとって的を射たことを言っていたとしても、「その人自身が考え、決めて、行動した結果から学ぶ」という重要な機会を奪いたくないからです。
「偽物の興味」に突き進み、最終的に自分自身が満たされなかったとしても、人生で最も大切なことは「自分で考え、自分で決めること」だと思うからです。

色々言いましたが、
・あくまで僕の私見であること
・どんな動機の興味であれ、その方向に進んでいくことが良いと思っていること
を最後に書き添えておきたいと思います。

 

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