秋を告げるキンモクセイの香り
今日は真面目な話を少しお休み。
頭で考えてばかりだとバランスが偏るし、純粋に疲れてしまうので。笑
最近、毎日の散歩コースを歩いているとキンモクセイがいい香りがしてきます。
「ああ、秋になったんだなあ」と感じる、ほっとする匂いです。
1年前の今頃はまだ東京都のマンション群の中に住んでいたので、こうしてキンモクセイの香りに毎日触れるのは今年が初めて。
実は、「これがキンモクセイの匂いか!」と知ったのは去年の秋でした。
昨年、今の場所に引っ越すキッカケになった近所ののカフェのマスターが、
「今年もキンモクセイのいい匂いがしてきたねえ」
と教えてくれたおかげで、今年は「はっ!この匂いはもしや…!」と気づくことができました。
恥ずかしいですが、去年最初に嗅いだときは「トイレの芳香剤みたいな匂いだな」と思いました。
本当はキンモクセイの香りを真似て、トイレの芳香剤が作られるようになったそうです。僕の感想は順番が逆でした。笑
(オレンジの小さな花も、一つひとつが小さくてかわいい)
でも、キンモクセイの花はすぐに散ってしまうのでこの色と香りを楽しめるのもあとわずか…
花って本当に儚いなあ…
けど、そんな儚さが美しくて愛おしい。
四季の移ろいや時間の経過を、草花や樹木の変化から感じられるようになると、
「あ、去年もこの花咲いてたな」とか、
「この花、よく見かけるけどなんていう名前なんだろう」とか、
色々と知りたくなってきます。
そして名前や種類がわかるようになると、
「今年も◯◯が咲く季節になったか~」
なんて思って、より季節が濃く感じられるようになる気がします。
毎年秋はあっという間に過ぎて冬になってしまう気がするけど、
キンモクセイの香り、
茶色く色づいた栗の実、
オレンジ色に熟れた柿の実、
日常にそんな“秋”を見つけながら、季節を存分に味わいたいなと思います。