「ストレス対処法」の全体像を整理してみた
今日はストレス対処法のお話です。
過度なストレスは体や心を蝕みます。
昔は僕も「ストレスなんて目に見えないんだから、溜めても問題ないだろう」なんて考えていましたが、実際に心身を病んでみて初めてその怖さに気づきました。
じゃあ、ストレスが体や心を蝕ばないように何ができるんだろう?
という根本的な問いから、今日は考えてみたいと思います。
問題は、ストレスが許容量を超えること
出発点として考えてみたいのが、
どうなるとストレスが体や心を蝕んでしまうのか?
という問いです。
誰でも皆、ある程度はストレスが溜まっても目に見える影響はなく日常生活を送ることができます。
ストレスゼロで生きている人なんて、いないでしょう。
なので問題は、「ストレスが許容量を超えること」なんだと思います。
器からストレスがあふれると、自分か他人の両方を傷つけてしまいます。
ある人は、体調が悪くなったり気持ちが落ち込んで抑うつ状態になり、
またある人は、他人を攻撃することで自分の身を守ろうとします。
サラッと書いていますが、これが現実のものになると非常にしんどい。。
とすると、問題は「いかにストレスが自分の器を溢れないようにするか」ということになります。
ストレスの溜まりやすさに関する3つの「個人差」
この問いを考える上で、ポイントが3つあります。
それは
・「ストレスの許容量(=ストレスをを溜められる器の大きさ)」は人によって違う
・「何をストレスと感じるか」も人によって違う
・「ストレスの感じやすさ」も、人によって違う
ということです。
同じ環境に置かれてもストレスで倒れてしまう人もいれば平気な人もいるのは、この個人差があるからです。
ストレスが許容量を超えてしまいやすい人は、幅広い刺激に対してストレスを感じやすく、またストレスを感じる度合いも強く、感じたストレスを溜めておく容量も少ない、ということになります。
このポイントから、ある一時点におけるストレスの総量は、以下の式で表すことができます。
ストレスの総量
= ストレッサー(ストレスのもととなる刺激)の量・質・・・①
✕ ストレスの感じやすさ係数・・・②
- ストレス解消による軽減分・・・③
これを言葉で表すと、
・ストレッサー(刺激)の多い環境にいて、
・ストレスを感じやすく、
・ストレス発散がうまくできていない
人ほど、ストレス総量は大きくなり、ストレスが許容量を超えやすいと言えます。
ストレスが許容量を超えないようにするには3つの方法がある
この式から、ストレス総量を減らし、ストレスが許容量を超えないようにする方法は3つあることがわかります。
(下記の①~③は、式の中の番号に対応しています。)
①ストレッサー(刺激)を減らす
まずは ストレッサー(刺激)を減らすことです。
以前の記事にも書いたように、僕たちは高度情報化社会を生き、四六時中情報に触れています。
人間は無意識のうちに「身の危険につながる情報はないか?」とアンテナを立てているので、情報それ自体がストレッサーになっています。
なので、「ストレッサーを減らす」方法の一つとして、この記事に書いたように「音や情報(TV、スマホ…)を シャットアウトする」という手段があるわけです。
②ストレスを感じにくくする
これは、人によって生まれ持ったものもあり、難易度の高いアプローチではあります。
ですが、後天的に考え方や物事の捉え方を変えることで、同じ刺激に対して感じるストレスを減らすことはできます。
時間軸を延ばして考える、目標を持つ…など色々な方法がありますが、詳細は別記事で随時アップしていきたいと思います。
個人的には、自分自身試行錯誤した中でかなり効果を感じる、画期的なアプローチだと思っています。
③溜まったストレスを解消する
これは説明不要だと思います。
よくいう、「ストレス発散法」や「ストレス解消法」は、このアプローチのことを指しています。
ここでも、「何によってストレスが解消できるのか」は人によって違います。
同じ方法でも、ストレスが解消できる度合いには個人差があるので、自分に合ったストレス解消法を見つけることが大切です。
まとめ
今日は、「ストレス対処法には」実は3つのアプローチがある、ということを書きました。
「ストレス対処」というとついストレスを解消することばかり考えがちですが、「そもそも溜めにくくする」というアプローチの重要性を共有したくてこの記事を書きました。
3つのアプローチそれぞれの詳細な方法のうち、汎用性の高そうなものは随時記事にしていきたいと思います。
また、記事を読む前に概要を掴んだり、後から検索しやすくするために、ストレス対処法のカテゴリーもさらに3つに分けました。
3つのアプローチに対応したカテゴリー分けをしたので、引き続き読んでいただけるとうれしいです。