つらいときは、時間軸を延ばす
今の職場で契約社員として働き始めて2ヶ月。
順調だった仕事に、少しだけ陰りが見え始めました。
少しずつ職場に慣れ、周りの人も僕に慣れてくる中で仕事の全体像が見えてきた中で、最近仕事の難しさや厳しさも感じ始めました。
例えば、コールセンターの仕事は3つの観点で難しいと感じています。
- 相手の顔が見えない中で多くの情報を察知し、相手に合わせた対応を取る難しさ
- 激しいクレームを受けたとき、精神的ダメージを負わずに消化する難しさ
- エネルギーを過度に消耗しないような「セルフマネジメント」の難しさ
正直今は、3つともうまく出来ずに苦労しています。
ストレスも溜まるし、1日の消耗の度合いも激しく、休日だけでうまく回復できずに疲労が徐々に蓄積してしまっています。
毎日「つらい」と感じていますが、今日はそんなときに辛さを軽減する考え方のヒントについて書いてみます。
ヒトが「つらい」と感じるときの共通項
ヒトが仕事や人間関係などで「つらい」と感じるとき、そこにはこんな共通項がある気がします。
- 精一杯頑張ってきたのに、問題に直面してしまった
- 今の状態をどう解決していいか、わからない
- 今の状況に、精神的または物理的な不安、恐怖を感じている
- 自分自身の力不足を感じている
- 「今の環境から逃げる」という選択肢はない、と感じている
この状況を言葉でまとめると、「❝今の環境から逃げ出すことはできない❞という前提条件のもと、目の前に自分の安全を脅かす問題があり、それを解決する方法が見えない状況」、と言えそうです。
想像しただけでつらいですね。
状況を改善するためには行動を起こすしかないのですが、それができないこともあります。
心が傷を負ってエネルギーが湧かなかったり、弱音を吐きたいとき、誰かに話を聞いてほしいとき、慰めてほしいときもあると思います。
そうした時期を経て、前向きに行動を起こすエネルギーを蓄えることは、きっと重要かつ必要なプロセスではないかと思います。
ポイントは、「時間軸を延ばして考える」こと
前置きが長くなりましたが、周囲の力を借りずにストレスを低減し、エネルギーを蓄えることのできる考え方があります。
それは、「今の問題を、時間軸を延ばして考える」という方法です。
具体的な実践方法は、こんなイメージです。
- 今の問題は、◯年後も引き続き存在しているのか?を問うてみる
- 「時間さえ経てば、今の問題は解決しているのでは…?」と思えるくらい先の未来を想像してみる
- 「今すぐこの問題を解決できなくても、いつかは解決できる」と信じる
- 「極端に言えば、この問題を解決できずに◯年後を迎えたとしても自分は死なない」と考える。
目の前の現実から感じるストレスは、「今この瞬間」や「直近の数日間だけ」に意識が向いているとより強く感じられるようになります。
「今この瞬間に解決しなければ安全が脅かされる」「そんな状況なのに、今すぐ解決する方法を持ち合わせていない」と思えば、不安な気持ちが増幅するのは想像できると思います。
冒頭に書いたような僕の仕事のつらさも、
「今感じているつらさは、今だけのものだ」
「いずれは仕事にも慣れて、 今よりストレスを感じずにこなせるようになるだろう」
などと考えることで、未来に少し希望を感じ、今の不安が相対的に小さくなるような感覚があります。
自分自身への期待も、時間軸を延ばしてあげる
今感じているつらさが「自分の力不足」によるものだと感じているときは、自分自身への期待も時間軸を延ばして考えます。
- 「今の自分にはできなくても、◯ヶ月後の自分ならきっとできる」
- 「だから、今すぐできるようにならなければ、と焦って自分を追い詰める必要はない」
- 「周囲もきっと、今すぐ十分な能力を身につけろとは言わない。長い目で見てくれる」
などと考えてみると、少しだけ心が軽くなると思います。
仕事などで周囲の期待に答えられないとき、「自分の力不足」だと考えてしまうタイプの人にはきっと効果てきめんです。
なぜかというと、そう考える人にはまず、「周囲の期待に応えたいと思う気持ち」があるからです。
その気持ちは、具体的な努力を積み重ねるための原動力になります。
具体的な努力を積み重ねていけば、時間はかかっても、いつか必ず周囲の期待値まで自分の能力が引き上がるときが訪れるはずです。
そんな風に未来の自分を信じてあげると、
自己否定するよりもはるかに不安は減り、安心感は増して、
ストレスに心を支配されにくくなるのではないかと思います。
僕自身、こうして言葉で整理することで自分自身を励ましています。
この記事を読んでくれている方も、きっとそれぞれ辛いことを抱えていると思いますが、一緒にがんばっていけたらと思っています。