星空を見に出かける
最近、夜の散歩に凝っています。
今の季節は星もよく見えるので、星を見に暗い場所を探して歩いていきます。
よーく目を凝らすと、星にも赤や青、白などの色があって、「そういえば小学校の理科で、星の表面温度によって色が違うって習ったな…」なんて思い出したりしています。
この時間が精神衛生上とても良い効果を発揮しているので、今日は少しだけその紹介をします。
ポイントは、スマホを家に置いていくこと
散歩のときは、スマホは家に置いていくことにしています。
なぜかというと、スマホがあるとつい他のことに気が散ってしまうからです。
LINEのメッセージが届けば開いてしまうし、考え事をすればメモしたくなってしまうし、何も用がなくてもついついニュースを見てしまったりします。
では、スマホを持たないと何が良いのか?
僕は、2つのメリットがあると思います。
①五感に集中することで、リフレッシュできる
一つは、五感の感度が増すことです。
何かに気を取られているとき、頭で何かを考えているときというのは、その分、五感(視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚)が鈍くなります。
スマホに気を取られているときは、意識が過去や未来に飛んでいます。(この状態を「マインド・フルネス」の対義語で「マインド・ワンダリング」と呼ぶそうです)
散歩中の風が頬を撫でる感覚や、木や植物が放つ緑の匂い、きれいな星を見たときの感動が薄らいでしまう気がするんです。
スマホを家においていくだけで、今、この瞬間に目の前にある素晴らしいものを100%味わうことができると気づいてから、散歩の質は格段に上がりました。
②余計な思考を遮断することで、エネルギーをセーブできる
もう一つは、スマホを持たないことで、余計な思考を遮断できるからです。
「何はなくとも、スマホを触る」ことによって、人の頭は勝手に思考をスタートしてしまいます。
文字情報に触れることで、脳はその情報を処理しようとするからです。
一日中情報に触れ続け、それを処理し続けることで消費するエネルギーは想像を絶します。
情報社会と言われて久しいですが、僕たち現代人の心は「情報に触れて続けていないと不安」と感じてしまうような、一種の依存状態にあります。
誰もが心の底にある不安、空虚さを埋めるためにスマホを触る。
その一方で、そんな人々の心を見透かしたように、様々な人が、色々な意図を持って情報をスッと差し出してきているのが今の社会です。
目的を持った主体的な情報収集でない限りは、どれだけ情報に触れたところで、永遠に心が満たされることはありません。
僕たちは早くそのことに気づいて、明確な意思と目的を持って情報を遮断し、思考の主導権を取り戻さなければいけないと感じています。
最初はスマホから離れると不安でソワソワしますが、慣れると「何もしていないけど充実した時間だった」「スマホがないほうが疲れない気がするな」と思えてくるはずです。
夜の星空散歩がもたらした効果
この方法で週に3日ほど星空散歩を続けていたら、最近明らかに寝付きが改善し、眠りも深くなりました。
一回の散歩で30分~1時間くらい歩くようにしていますが、家に帰る頃には体が気持ちのいい疲労感が残り、それでいて頭がスッキリしています。
現代人は、日中は仕事で頭をフル回転させているので、
感覚 - 思考
右脳 - 左脳
の構図で言えば、明らかに「思考」「左脳」にバランスが偏っています。
夜の手ぶら星空散歩は、「感覚」「右脳」を活性化して、偏ったバランスを元に戻してくれる時間なのかもしれません。
同じ考え方で、他にもリフレッシュの方法はたくさんありそうです。
意識を「今」という瞬間に取り戻して、思考の主導権を握る。
情報に振り回されず、心満たされる時間を過ごすポイントの一つはここにあるのではと思います。