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心を自由にするブログ ~自信を育て、しなやかな自分を創る~

もう不安に振り回されない。二度の休職を乗り越えた筆者が語る、心の自由を手に入れ、本当の意味で幸せになるための、考え方と行動のヒント集。

「シンプル」はなぜ大切か?

数年前にベストセラーになった『シンプルに生きる』という本をご存知でしょうか?

ものを過剰に所有することをやめ、自分自身にかける時間を増やすことを勧める本書。

この本の初版が発売された2010年前後から特に、「シンプルさ」は会社経営から生活に至るまで、幅広い分野で一つのトレンドになっています。

シンプルに生きる 人生の本物の安らぎを味わう (講談社+α文庫)

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■なぜ「シンプルさ」 が大切なのか? 

「シンプルさ」の何が、現代人を惹きつけるのか?
この疑問を解くヒントになるのが、2003年に日本で大流行したiPhoneです。

iPhoneが世界中のユーザーを魅了した理由はその「シンプルさ」にありました。
当時世界を驚かせたホームボタン一つだけのシンプルなデザイン。
そして、無駄を極限まで削ぎ落とした機能。
すべてが、当時のスマートフォン業界では革新的なものでした。

Apple創業者スティーブ・ジョブズは、iphoneを始めとした製品の開発で、「シンプルさ」に徹底的にこだわっていました。
そこにはこのような彼の考えがあったそうです。

シンプルなものが良いとなぜ感じるのでしょうか?
我々は、物理的なモノに対し、それが自分の支配下にあると感じる必要があるからです。
複雑さを整理し、秩序をもたらせば、人を尊重する製品にできます。
シンプルさというのは、見た目だけの問題ではないのです。
(出典:『ペーパーバック版 スティーブ・ジョブズ 2』)

ペーパーバック版 スティーブ・ジョブズ 2

ペーパーバック版 スティーブ・ジョブズ 2

 

私はジョブズの言葉から、先の疑問に対する答えをこう立てました。

・人間は、興味の対象物について「自分が支配できる」と感じると安心する。
・逆に、「自分が支配できない」と感じる複雑なものには、人間は不安を感じる。
・「シンプル」なものは支配可能ゆえ、人を安心させる。それこそが「シンプルさ」が大切な所以。

人生の中で無数に行う選択。
ありとあらゆるものが複雑化している現代で、「自分が支配できる」という“安心感”こそが、「シンプルさ」が人を惹きつける理由でしょう。


■心の中も、「シンプル化」する 

「シンプルさ」の重要性は、物理的なモノにとどまりません。
人の「思考」も可能な限りシンプル化するべきです。

具体例を挙げます。

悩み事や不安で頭がいっぱいで、何も手につかないとき。
そんなときこそ、あえて部屋を掃除してみてください。

ゴミを捨てる。
服や本を捨てる。
机の上を整頓する。

これだけで、なんだかストレスが減るんです。

なぜか。
頭の中が悩みや不安などでいっぱいのときは、思考が整理できていません。
頭の中が複雑で「自分が支配不可能」な状態だから、より不安を感じているわけです。

そういうときは大抵身の回りも雑然としています。
ですが、頭の中は整理が難しくても、身の回りのモノは簡単に整理できますよね。
そうして部屋にあるすべての物理的なモノを「自分が支配可能」だと感じると不思議と不安までもが減るんです。

部屋にある物理的なモノと思考、どちらも「自分が支配不可能」と感じていた状態から、片方だけでも「自分が支配可能」になっただけで、少し安心するんですよね。

同じように、頭の中に渦巻く悩みや不安も、紙に箇条書きにしてみてください。
書き出してみると、
「あれ、こんなに少ないの?」
と不安が少し小さくなるのではないかと思います。

正確にはこれは「シンプル化」とは言えませんが、
少なくとも“紙に書く”という行動を通して悩みや不安を物理的に見える状態にすることで、「自分が支配可能」と感じたから不安が小さくなるわけですね。


■ポイントは、「自分にとって重要なもの」だけを残すこと

今例に挙げた「掃除」は、要らないものを捨て、要るものを残す活動です。
スティーブ・ジョブズも同じように、iPhoneを作るときにスマートフォンの機能を
・電話
・メール
・インターネット
の3つに絞って、それ以外の機能を排除しました。

このように、「シンプル化」の本質は大切なものだけ残して後は捨てることです。
ジョブズもこう言っています。

対象のあらゆる面を理解する、それがどう作られるのかも理解する。
つまり製品の本質を深く理解しなければ不可欠ではない部分を削ることはできません。
(出典:同書)

本質を理解して、本当に要るものは絶対に削ってはいけない。
だから、シンプルにするにはより深い製品の理解が必要。

部屋の掃除や、今流行りの「ミニマリスト」の生活でも、重要なことは
「部屋や自分の生活の中で本当に必要なものと、そうでないものは何か?」
を見極めることです。
そのためには、自分自身の価値観を深く理解することが欠かせません。

それは非常に難しい作業ですが、だからこそ本当に大切なものを見出した先には、不要なものを一切排除した幸せの濃度の高い生活が待っているのだと思います。


■まとめ

情報やモノが大量にあふれ、仕事やライフスタイルに至るまでありとあらゆる分野で
無数の“選択肢”が存在する現代。
就職、転職、結婚、住居、勉強、…“選択できる豊かさ”が逆に物事を複雑化し、誰もが漠然とした不安の中で日々“なんとなく”選択をしています。

5年ほど前、私の会社の定年間近の先輩で、
「昔は選択肢が少なかったから、選択に悩むこともそこまでなかった。選択肢が少ないのだから、選んだ選択肢を正解にしようと努力するだけでよかった。でも今は違う。選択肢がありすぎることで逆に何が正解か不安に感じることが増え、幸せになるのが難しくなったような気がする。」
と話していた方がいました。

ですが、そんな現代だからこそ「シンプルさ」を追求する必要があるんです。
昔は必要なかった「自分自身の価値観を深く理解する」という作業にチャレンジしていくことで、シンプルで、自分に深い幸福感をもたらしてくれる選択ができるのだと思います。

「シンプル化」は、部屋の掃除一つとっても、本棚、洋服、書類、雑貨など、できるところはいくらでもあります。

仕事上のタスクでも、本当に重要な仕事の見極めさえできれば、重要でない仕事は「やらない」という選択ができます。
それができれば、膨大な仕事に追われて頭の中が複雑化し、常にストレスを抱える必要もありません。

「自分が支配可能」と安心感を持ちながら過ごすために、興味の対象(部屋のモノ、仕事上のタスク…etc)について深く理解し、「本当に必要なもの」だけを残してあとは捨てる。

私自身も日々試行錯誤しながら、シンプルで豊かな人生を創っていきたいと思っています。

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