「自信」と「傲慢」の違い、「謙虚」と「卑下」の違い
見るからに自信満々の人は、時に傲慢だったりします。
心理学の本などを読むと、こういう人は逆に自分に自信がないことが多いと解説されています。
一方で、謙虚が行き過ぎ(?)て自分を卑下している人もいます。
多くの人は、「自信がありなおかつ謙虚だが、傲慢なわけでも自分を卑下しているわけでもない人」になりたいと願うでしょう。
そうなるための第一歩として、今日はこれらの言葉の定義を考えてみました。
・「自信」
自分および他人の能力などを客観的かつありのままに把握するものの、その水準の高低を「その人を構成する要素の一つであり、人間的価値の有無とは無関係なもの」ととらえて、自他ともに等しく価値を認めること。
・「謙虚」
自分のとある能力などを客観的かつありのままに把握し、仮にその水準が他人より優れていたとしても、その事実を以て「自分のほうが人間的価値が高い」「人間的価値の高い自分は、他人よりも偉い」という意味付けをしないこと。
・「傲慢」
自分の能力などの水準が他人よりも優れていると判断し、それを以て「自分のほうが人間的価値が高い」「人間的価値の高い自分は、他人よりも偉い」という意味付けをして、他人に対して自身の意見、要望などを押し付けること。
・「卑下」
自分の能力などを主観的に評価して「他人の水準より低い」と判断し、その判断結果を以て「自分のほうが人間的価値が低い」と考えて、自分を低く評価すること。
この定義によれば、「自分に自信がありつつも、それでいて謙虚な人」も存在しうることになります。
逆に、「相手によって傲慢になったり、かと思うと急に自分を卑下したりする人」というのも存在し得ます。
できる人なら、
・誰に対しても態度が変わらず、
・能力や地位肩書きなどに関係なく自他ともに価値を認め、
・それでいて自分を信頼し自信がある
そんな人になりたいですよね。
この定義、いかがでしょうか?
率直なご意見、コメントをいただければうれしいです。